盛岡繋温泉病院

社団医療法人

〒020-0055 岩手県盛岡市繋字尾入野64-9
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  当院は、岩手医科大学、岩手リハビリテーション学院他、学生の実習を積極的に受け入れています。

  岩手医科大学の昨年の実習生の感想をご紹介します。

                    
      
≪岩手医科大学6年生≫
 今回の地域医療実習では、盛岡繋温泉病院で実習させて頂きました。2週間の実習に臨むにあたり、私は、2つの目標をたてており、1つは地域医療とは何か実感し考える事、そして5年時より続くポリクリ実習の集大成として、心持ちは医師の一員として画像の読影や手技的な事、診察所見といったものを積極的にやろうと決意していました。
 繋温泉病院は、急性期一般病棟、回復期リハビリテーション病棟、療養型病棟があり、規模としては170床ほどです。看護師、PT、OT、言語聴覚士、薬剤師、栄養士、医療相談員など多彩なスタッフが揃っている一方で肝心の常勤医は院長先生を含めて4人と少なく、その内3名は呼吸器を専門としており、少ない人数で専門外を含めた多彩な疾患を診なくてはならない苦労と多忙さは大学病院にはないものだと思いました。
 実習初日、ついていきなり回診からスタートとなったのですが、病室から眺める御所湖や森林の雄大さ、そして鳥達のさえずりまでもが聞こえる自然の素晴らしさに感動しました。それと共に、入院患者さんの病気は脳梗塞や、脳出血といった脳血管障害、大動脈解離やAMIといった心疾患、ALSといった神経疾患、その他にも低酸素脳症、血管炎、慢性腎不全といった具合に非常に多彩であり、レスピレーターを付けた患者さんがとても多く入院している事に驚きました。後日わかったことですが、このレスピレーターこそが繋温泉病院の特徴の1つでありました。繋温泉病院では入院日数の関係上、転院せざるをえない上記のような慢性的な疾患を抱え、レスピレーターが必要となった患者さんを積極的に受け入れているのです。これは大変素晴らしいことであり、運ばれてくる患者さんのカルテをみると雫石や盛岡といった病院近くの患者さんが多く、まさに近隣の地域医療に貢献しているといえます。私達6年生が一般的に考える、あるいは研修してみたい病院像とは内科的、外科的な治療を施し、短期間に患者さんに何らかの回復をもたらす事ができると言う能動的なイメージである人が多いのだろうが、繋温泉病院のようにターミナルの方、あるいは慢性的な疾患の方をレスピレーター等で管理し、健康を維持していく、そんな病院も確かにあり重要なのだと実感できました。
 翌日からは、血液ガス採血、基本的な外科手技実習、尿道バルーンカテーテル挿入、気管カニューレ交換といった実践的な事や、エコーを用いて互いに内臓や心臓検査しあったり、救急車で運ばれてきた患者さんの問診や身体所見をとったり、画像を読影したりと、とまどいながらも大学でポリクリ中にできなかった事ばかりをたくさん体験させて頂きました。その他にも中心静脈カテーテルや、胸腔ドレーン挿入手技、抜去手技の様子を間近で見学させていただいたりとても有意義な時間を過ごせたと思います。
 実習中に一番印象に残った事は、入院していた患者さんの死を看取った事です。血管炎と慢性心不全で入院していた患者さんが、ベットの上で急変したのです。心臓マッサージと電気ショックを私もさせて頂いたが、VTとVFを繰り返し、1時間後に心停止しました。人生で初めて生→死を看取った瞬間でした。心臓マッサージで汗を沢山かいたのと、右手掌の同じ部位で肋骨を圧迫続けたせいでジンジンと痛くなっていた事、大胸筋が少し筋肉痛になった事。何よりやはりショックで少し放心してしまった。発作中に聴取した異常聴診音、死後の手足の冷たさと、開いてしまった瞳孔の様子は二度と忘れられません。
 来年には自分も医師といわれる時期になった。2週間の地域医療実習を通じて、たくさんの人や患者さんと触れ合った事で、自分がかつて目指していた理想の医師像を見直す、あるいは確認できた充実した時間を過ごせました。小西院長先生、学生指導の谷藤先生を始め、お世話になった繋温泉病院のスタッフの方々に心から感謝したいと思います。
 






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 学 生 の 感 想
≪岩手医科大学3年生≫
 私は、平成21年9月14日から9月18日の5日間、盛岡繋温泉病院にて研修してきました。初日は何をすればいいのか、何を見ればいいのか、何を聞けばいいのか全くわからない状態でした。
日が経つにつれて、少しずつ要領をつかんでいき、感覚がなれた頃には5日間の研修期間が終わってしまい、あっという間だったと思っています。盛岡繋温泉病院は、呼吸器の専門医が勤務していることを特色にしており、そのことから、人工呼吸器を取り付けた患者さんが多く、人工呼吸器の作動音で病室が一般の病棟に比べて騒々しかったことを覚えています。人工呼吸器を取り付けた患者さんの入浴介助の際には、呼吸器を取り外しアンビューを使用して呼吸の介助を行ないました。アンビューの操作の際には、自分の手に患者さんのすべてが懸かっているという、今まで体験したことのない緊張を感じて取り組みましたが、アンビューの操作に慣れるまでは、患者さんの呼吸とぶつかってしまい、上手く酸素を送り込めず、患者さんに苦しい思いをさせてしまったと思います。また、在宅酸素治療を受けることになった、退院間近の患者さんとその家族を交えてのカンファレンスの際、患者さんの家族が「病気だから旅行はできないね」と消極的なことを言う場面があったのですが、医師から、旅館に手配すれば酸素を準備する事ができること、事前に連絡を受けていればボンベの容量を増やすことができる、いろいろなサービスがあるからうまく使って旅行することもできます。といった説明を受ける場面があり、患者さんの意識改善を行うことで、QOL、ADL,の向上を行うのも医師の働きだという事も知りました。また、その際に医師が「病気だからって、引きこもる必要はないですよ。そのために医師がいて、そのための治療ですから、何かあったら相談してください。」と言ったのですが、その一言が忘れられません。なぜなら、病気にかかると、身体機能は低下するが退院時には改善し、完治し病気になる前と全く同じ生活に戻れると、考えていた自分がいたということに気付き、情けないと思ったと同時に、低下した身体能力をいかにしてカバーすることで、退院後の生活が、病気に罹る前の生活と変わらないようになるのかを考えるとこ、退院後のケアの大切さを知ることが出来たからです。医師を支えるスタッフがたくさんいること、無理な要求をしてくる患者さんとの対応や、医師側と看護師側での意識の差で生じた口論の時の凍りついた雰囲気は授業からでは学べないと思います。今回の経験をもとに、自分の知識の不足している部分を補い、勉強し、医師として働く際に活かせるように努力したいと思います。
≪岩手医科大学3年生≫
 今回、盛岡繋温泉病院に5日間研修させて頂きました。盛岡繋温泉病院は、呼吸器疾患、温泉療法を特色とした病院であると、先生方に教えていただきました。この研修で多くのことを学ばせていただきました。
 1つ目に、病院スタッフ(医師、看護師、介護士、理学療法士、作業療法士、事務)のチーム医療を見学させて頂きました。スタッフの方々が、協力してよりよい医療を目指して切磋琢磨している姿をみて、将来自分が、医師になったときこういった医療が出来たらいいなと思いました。こうした協力できる関係が、医療ミスの予防、患者さんにより良い医療を提供できると気が付かされました。
 2つ目に、今の岩手県の地域医療の現状を見学させて頂きました。やはり、岩手県では、医師不足が進み、大きな問題となっていると感じる事ができました。私の地元も過疎化が進み、医師の減少、医師の高齢化が問題となっています。将来私は、地域に貢献する医療を目指しているので、この先、どうすれば地域に貢献した良い医療ができるのか?など多くのことを考えることが出来ました。
3つ目に、医療とは、患者さん個人に合わせた医療を行う事がとても重要であると思いました。そして、医療スタッフと患者さんとその家族と地域の方々が互いに協力しあわなければならないことを学ばせていただきました。
 最後に、忙しいなか、この地域医療研修をさせていただいた盛岡繋温泉病院のスタッフ(医師、看護師、介護士、理学療法士、作業療法士、事務)の方々にお礼を申し上げたいと思います。5日間という短い期間でしたが、多くのことを学ばせていただきありがとうございました。